【ルーパー講座】本当にあった!世にも奇妙なルーパーの怖い話~PA編~/This is real! Tales of the unusual scary story〜PA ver.

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皆さん、こんにちは。
今日のブログはルーパー講座の第20回目。
より多くの人がこのブログを参考に、更に音楽を楽しんでもらえたら嬉しいです。

第20回目は「本当にあった!世にも奇妙なルーパーの怖い話~PA編~」というテーマでお話します。

ルーパーを使い始めて10年以上。その間、私は何度もルーパーに関するトラブルに遭い、その実体験から「ルーパーのここを気を付けた方がいい」という話を事細かくこのブログに書いていますが、今まで遭ったルーパートラブルの中で一番印象深かったエピソードを今回お話します。

あれは、今から4.5年前のこと、まだ残暑の残る秋の初めの頃でした。
私はとあるイベントでルーパー演奏することになりました。
普段であれば、必ずルーパー演奏でトラブルがおきにくい会場かどうかを事前確認してから出演のOKを出すのですが、諸々の事情で事前に会場がどこか分からないまま、出演のOKを出さざるを得なくなり、そのまま当日を迎えてしまいました。

本番当日。会場に着いて、愕然としました。
会場はなんと2.3階まで吹き抜けの天井となっているステージだったのです。(なぜそれで愕然としたかという詳しい理由は次回のブログをご覧ください。)

ももいろクローバーZ/ももいろ歌合戦出演時の写真
ももいろ歌合戦の会場となったパシフィコ横浜のような天井の高い会場でルーパーを演奏する際は入念なリハーサルが必須です。

事前確認できなかったことを心底呪いましたが、「今更そんなことを言っても仕方ない。なんとかするしかない。」とすぐさま、PAを担当される方に直接事情を話しにいこうとしました。が、そのイベントはサーキットイベント。担当PAは他のアーティストのPA中。話をする時間もない。結局そのままリハーサルを迎えました。

「とは言っても、優秀なPAであればまずもってトラブルは起こらない。」

そうあることを願って、音を出すと、残念ながらハウリングがやまない。こちらで対処できることはすべて行っている。あとはPAさんの腕次第。しかし、サーキットイベントだったこともあり、残酷にもリハーサルの時間はほとんどない。担当PAの順応に時間を割くことはできず、なんの解決もできないまま、タイムオーバー。そしてリハーサルの最後、担当PAは私にこんなことを言いだしました。

マスターのボリュームレベルを2時にしてください

ここでいう「2時」とは時計の針の「2時」方向のこと。これがどれだけ恐ろしいことかを私はよく知っている。何故なら私は大抵どの会場でもボリュームレベルを10時、最大でも10時半くらいにセットしているからだ。それが11時も12時も1時も超えて2時にセットするなんて…とんでもないことだということは重々わかっている。

「何言ってるんですか?そんなことしたら…とんでもないことになりますよ!」
私は声を荒げた。

「とにかく2時にしてください」
ルーパー世界2位を受賞した私の言葉に一向に耳を貸そうとしない担当PA。

「何が起きても知りませんよ。」
問答の末、リハーサル最後に私はそう一言残し、ステージを降りた。
そして迎えた本番。

私はルーパー世界2位。
お客さんが一番楽しみにしているポイントだろう。

持ち時間は30分。そのうち、25分がルーパー演奏。

冒頭の25分間、お客さんは「ワーン」というハウリングの音だけを聴くことになった。まともに演奏が聴けたのは残り5分の私の弾き語り演奏だけ。

演奏が終わった直後、担当PAが「すみません」と言ってきた。

「その言葉は私ではなく、お客さんに言ってくれ。」
この言葉をかけることはなかった。
多分、この言葉の意味が彼には理解できないから。

その出来事があってからは、ルーパー演奏をする際、必ず会場を事前チェックしてから出演OKを出すことにしました。また、当日担当をするPAにはできる限り、事前に情報を伝え、きちんとルーパーのことを理解してもらうように努めることとしました。

ごくごくたまに、こういった自分の意見を曲げず、自爆するPAに遭遇することがあります。
もしかしたら…明日あなたも出会ってしまうかも…

というルーパーにまつわる怖い話でした。

ルーパー演奏の場合は、演奏を聴くお客様に迷惑をかけてしまうことになるので、会場や担当PAの事前リサーチはきちんと行ってくださいね!

次回は「【タブー解禁ルーパーの致命的な問題点について」というテーマでお話します。

乞うご期待!