皆さん、こんにちは。
今日のブログはルーパー講座の第14回目。
より多くの人がこのブログを参考に、更に音楽を楽しんでもらえたら嬉しいです。
第14回目は「ルーパーは【間違える】ことが一番面白い!」というテーマでお話します。
これまでいろいろルーパーについて書いてきました。
「もうそろそろネタ切れか?」と思ってみても、意外と続いています。
それくらい細かい注意事項がいっぱいあります。
そんな記事を見すぎてしまうと「私には僕にはルーパー無理かも…」と思ってしまうかもしれません。
実際、ルーパーでライブをするということはいつ泣き出すか分からない赤ん坊を抱えて演奏しているのと同じようなスリルがあります。
どれだけ準備をしていても、エラーが起こる時は起こる。
機械なのでこればかりはどうしようもありません。
でも「ルーパーの魅力はなんですか?」などと質問される際に、私は「ルーパーは間違った時が一番面白い」と、いつもそう答えています。
「その間違いをどうやってエンターテインメントに落とし込むか?」
それがルーパーにおける一番の醍醐味だと私は思っているからです。
もちろん基本的な練習不足の間違いはただの「間違い」です。
でも仮に、真剣な現場で赤ん坊が泣いてしまったとして、その赤ん坊の声をルーパーに録音して、演奏に組み込むのであれば、それは微笑ましいハプニングです。演者の力量で「微笑ましいハプニング」に変えることは可能なのです。
ちょっとリズムがよれてしまったデータをルーパーに録音してしまったとして、それを力技で「間違い」から「ハプニング」に変えるのもは演者の力量です。
予期せぬハプニングをその空間にいる全員が固唾を呑んで見守ったり、大笑いしたり。
その場所、その時間でしか味わえないリアル体感。
これこそまさに「ライブ」
究極のエンターテインメント。
ある意味、ちょっとだけルーパーがトラブることを期待している自分もいたりします。
もちろんその瞬間は血の気が引きますけどねw
ルーパーは他の機材よりも使うリスクが高いことに違いはないですが、間違えることや、トラブってしまうことに必要以上に怯えてしまうと、見たことのない新しい自分には出会えないし、見たこともないくらいのお客様の笑顔にも出会えない。
ルーパーはトラブルをエンタメに変える「きっかけ」を与えてくれる。
そう思って接することがルーパーにとっても一番よいことなのではないかとそう思います。
いっぱいトラブルを起こすのにどうにも憎めない、まるで人間みたいな機械、ルーパー。
一応最先端の音楽表現ツールなんですがね(笑)
超人間臭いアナログ機材。
そこがルーパーの一番好きなところで
私が長くルーパーと付き合っている理由でもあります。
次回は「アコースティックギターをルーパーに接続する際の注意点」というテーマでお話します。
乞うご期待!